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六十年の時を経て

国宝・犬山城の眼下、夕暮れどきの木曽川に浮かんだ5艘の巻藁船(まきわらぶね)。
犬山には、提灯を灯した巻藁船を川に浮かべる幻想的で荘厳な川祭がありました。

犬山川祭は、犬山城の丸の内に鎮座する三光稲荷神社の神賑(かみにぎわい)行事として、毎年7月22日(旧暦6月22日)に行われていました。しかし、昭和30年代半ば、犬山頭首工(ライン大橋)の建設をきっかけに、その姿は川面から消えてしまいました。

かつて5艘あった巻藁船の櫓も、時とともに次第に失われ、今ではたった1艘分の部材だけが、船頭町であった材木町の倉庫に解体されたまま、ひっそりと残されていました。
川祭が行われなくなって60余年。このままでは犬山に川祭があったことさえ人々の記憶から消え、櫓の部材も朽ち果て、かつての文化は完全に失われてしまうことでしょう。
それは、あまりにも寂しく、残念なことです。

私たち「犬山川祭保存会」は、奇跡的に残された巻藁船の部材を “川祭の遺伝子” として大切に受け継ぎ、川祭の再興を目指して平成30年に発足しました。
地域の方々への聞き取りや資料の調査、巻藁船の組み立て作業、そして川祭の魅力の発信を通じて、未来へとつないでいきたいと考えています。
どうか、犬山川祭保存会の活動にご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

犬山川祭保存会 会長 小川克夫

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